工藤房美 感謝する方法1『遺伝子スイッチ・オンの奇跡』

工藤房美さんの『遺伝子スイッチ・オンの奇跡』から引用します。

『そうはいっても今苦しみの真っ只中にいて、なかなかその状況を受け入れて感謝するというのはとても難しいことだと思います。私の場合はこうでした。

「私をこれまで支えてくれた細胞と遺伝子に、心を込めてお礼を言ってから死のう」
そう決めた私は、まずガンでない部分から「ありがとう」を言い始めました。つまり、ガン細胞に「ありがとう」と言う心境にはまだとても至っていなかったからです。見える目に、聞こえる耳に、動いてくれている手足に、心臓に、私をこれまで支えてくれた健康な細胞に心を込めて「ありがとう」を言ったのです。一晩中「ありがとう」と唱え、そして翌朝、とても自然にガン細胞に話しかけていたのです。
「私が痛い思いをするのはかまわないから、私のガン細胞よ。あなたは痛い思いをしないでね。私をこれまで支えて来てくれてありがとう」と。

最初から全てに感謝して「ありがとう」と言えないとしても、本当に感謝できることに「ありがとう」と言っているうちに、「ありがたい気持ち」が降ってきて、心の中に雪のように積り、積もり積もって、心から溢れ出してきたのです。そうすると、本当に心から全てのことに感謝したくなりました。』