森眞由美 感謝の発見 『すべてで一つ』

森眞由美さんの 『すべてで一つ』から引用します。
わかりやすくするために、段落を替えたり。行の初めに・をつけました。

 

『人間には様々な生き方のスタイルがあります。

・自分の中に明確な基準を設けようとしそれに沿って他者も自分も評価したり、
・人に尽くすことによって自分の中の空虚さを意識せずに埋めようとしていることもあります。
・また、成功感覚を常に必要としていたり。
・人には絶対まねのできない表現や生き方を求めることで自分という人間を存在させようとしていたり、
・客観的、論理的な提示法をもっていることがその人にとってもっとも価値が高いことであることがあります。

・さらに世の中や人々の生活の様子が不自然で悪意が多いとして引きこもることにより自分を保護しようとしながら不安や恐れという調和のとれたエネルギーの不足した状態を維持している場合や
・本当にもっとも正面から向かう必要のあることを様々な理由の立つ状態を作り続けることによって先延ばしにし続ける場合、
・他者が自分の意向に沿わざるを得ない仕組みや威勢を作り、本当の勇気からはもっとも遠い生き方をしている場合、
・波風が立つのを好まず穏便な生き方に満足し居心地のよさの範囲だけで生きている場合、・・・・・・など様々です。

その人が本当に幸せであるかどうかは、地位、名誉、財産、名声、才能、知識、成功といったものとはまったく無縁であるようです。また、病気や障害といわれる状態、環境自体とも直接関係しているのではないようです。家族の状態、社会の中でのしがらみによっても左右されることではないようです。
それはそこから逃避するということではなく、その場で生ききりながらその現象、体験の中に潜んでいる「人間として生きる」という本来の姿への大きな学び、自然、生活の中での調和への愛の法則を発見し、深め、体得していく歓び、感謝の深まりともっとも関係しているようです。その意味で本当の感謝を体験すればするほど、その人は幸せになっていくといえ、それは何をそろえ、何を身につけ、何が見え、できるかといったこととはまったく次元を異にするともいえます