血圧の話 結論 7冊の本を読んで

7冊の血圧の本を読んで、どう感じたか。

 

 

 

どうも医学は、権威の学問のような性質があって、定説を覚えるという傾向か強いと思いました。それは法律学なんかは、そうですね。

 

つまり、権威や定説をそのまま暗記するという傾向がわりに強いのでしょう。

 

私が読んだのは一般向けの本ですが、学術書ならもっとその傾向が強いでしょうね。

 

実際の診察でも、医師は、マニュアルの基準どおりやれば問題はなおわけてす。

 

たくさんの患者に、マニュアル通りに流れ作業で薬を出し続ければ、患者にとっても簡単ですし、経営的にもよく、また責任も問われません。

しかし、この7冊の本の著者の先生方は皆さんが、あえて食事や運動を指導し、降圧剤を(すぐに)出さなかったり、徐々にやめさせたりしています。

こちらの方が、訴訟とかになれば危険が多いし、手間もかかり面倒だと思います。この無意味で、これらの先生たちは、ありがたいと思います。

 

この7冊の本は、松本先生の「血圧心配性ですよ!」を除いて、こういう主張の本を読もうと思って選んだものではありません。アマゾンの上位から売れている本を適当に選んだものです。 

 

その結果、食生活や運動の重要性を説いている本ばかりだったのは、人々のニーズもあるし、実際に診察している真摯な医者の体感があるのだと思います。機械的に薬だけ出しておけば医者も楽なはずなのですが。

 

もちろん、高血圧が血管を傷つけることもあると思います。しかし、健康な若い血管でであれば、一時的にすごい高血圧になっても平気なはずです。耐えられる高血圧は、200とか300どころではないはずです。

しかし、私のように動脈解離になる血管は動脈硬化が進んでいて、破れやすいのです。それで、私は、どうするのか。

まず素人がわかったこと
一般論としては、血圧が問題でなく、動脈硬化が問題であるとわかりました。そして、高血圧は動脈硬化の原因というより、動脈硬化が高血圧の原因でした。

 

しかし、高血圧の人口は4300万ほどいて、大動脈解離は年間9000人くらい発症します。ということは私は、高血圧の人の0.02%にあたる動脈硬化の患者なわけです。

 

そして、大動脈解離で血管が破れようとするのを防ぐためには、論理的には血圧が低い方がいいはずです。高いと切れやすいはずです。


ということは、薬で血圧を下げておいて、その間に本当の原因である動脈硬化を改善するのがいいと思います。そして動脈硬化が改善したら指標としての血圧も下がるはずです。

こういう平凡な結論なりました。血圧の話から入ったのは間違いでした。

 

ですから、次は、動脈硬化の改善や血管の話を調べていきたいと思います。